「編み物をしているとき、何をしていますか?」
こういう尋ね方をすると語弊があるかもしれませんが、編み物をしている最中に、テレビを見るなど、"ながら編み"をする方も多いと思います。
編んでいるとき、目線はだいたい手元にありますが、頭と体で編み方を覚えていれば、"ながら編み"ができるようになります。
同じ編み方の繰り返しなど、単調なものを編んでいると、慣れ(?)が出てしまって、集中力が切れやすくなるので、"ながら編み"をした方が、私の場合は集中力が続きます。
(私の修行が足りないせいかもしれませんが…)
真っ直ぐな道を運転しているとき、居眠りする人が増えてしまうのと同じ現象だと思っています。
テレビを見ながら編むと、重要な場面を見逃してしまうことがよくあります。
特に、海外ドラマを字幕で見ていると、誰が何をしたかを見落として、話の展開が全く理解できなくなります。
そのせいか、ラジオやポッドキャストなど、音声コンテンツを聴きながら編むのが心地よいです。
ラジオを聴いていると、
「編み物をしながらラジオを聴いています」
というお便りを耳にすることがあります。
基本、お家で、ひとりぼっちで編み物をしているので、それだけでちょっと嬉しい気持ちになります。
この地球上のどこかで、自分と同じように編み物をしている人がいるんだなと。
ただ、誰かと一緒にいると疲れてしまう性分なので、わざわざ誰かと一緒に編み物をしたいとは思いません。
ひとりが好きで、編み物をしている最中の孤独が愛おしい。
ラジオを通して、どこかの誰かと間接的に繋がっているのが、今の自分にとって、ベストな状態です。
私の編み物のおともは、テレビやラジオだと思っていましたが、孤独のようです。
こんなふうに思ってはいますが、この先、誰かと一緒に編みたくなる日が来るかもしれません。
そのときは、どなたかお手柔らかに、よろしくお願いいたします。